男性型脱毛症の特徴 |
1、男性型脱毛症とはどのようなものか
通常、日本人の髪の毛の本数は、10万本前後といわれています。そして、これらの髪の毛はだいたい2〜6年程度のサイクルで成長期と休止期を繰り返して入れ替わっていきます。ですから、正常な人の場合でも、ヘアサイクルにしたがってある程度の抜け毛はあります。
男性型脱毛症の症状が出始めた人は、このヘアサイクルの期間が通常よりも短くなって、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちるようになっていきます。その結果、髪の毛がだんだんと細くて弱々しいものばかりとなってゆき、次第に産毛のようなものしか生えなくなってきます。こうして髪が見た目に薄くなって、地肌が露出してくるのが男性型脱毛症の特色です。
2、男性型脱毛症のパターン
男性型脱毛症のはげ方のパターンとしては、@頭頂部から河童のようにはげていく場合、A前頭部全体が後退していく場合、B前頭部からそりこみのようにはげていくM字型、もしくはCこれらの複合型などがあります。
一般的に前頭部からのハゲについては、頭頂部のハゲよりも、治癒が困難であるといわれています。また、前頭部の場合は鏡を見れば一目瞭然なので、鏡を見るたびにため息をついたり隠すために必死になって髪型に悩んだりして、精神的なマイナスも大きいです (どんなはげ方でも嫌なことは同じですが…)。
3、抜け毛の量について
人間の髪の毛は、ヘアサイクルにしたがって入れ替わっていくのが通常ですので、よほど大量の抜け毛がない限り神経質になる必要はありません。具体的な本数としては、季節やそのときの健康状態によって異なりますが、大体50〜100本程度の抜け毛ならば、特に心配はないといわれています。
ただ、問題なのは、抜け毛の数よりもその内容にあります。抜け毛の中に、細い毛や先のとがった短い毛が混じりはじめたら、要注意信号です。
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男性型脱毛症の兆候 |
男性型脱毛症の兆候としてあげられているものには以下のようなものがあります。男性型脱毛症を発症する前には、これらの項目のうちいくつかのものに当てはまる場合が多いようです。
@頭皮につっぱり感がある
A細い毛や短くて先のとがった抜け毛が目立つ
B全体的に髪の毛のボリュームがなくなって、寝癖がつかなくなった
C1日に150本以上の抜け毛がある
Dフケが多量に出る
E激しいかゆみがある
F頭皮が油っぽい・テカっている
この中で、特に注意しなければならないのはAの項目です。これは、男性型脱毛症の特徴的な症状といえるので、このような症状が出始めたら、かなり危険な状態にあると考えてよいと思います。
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